数多のガーデナーが魅了されてきたお花といえば【薔薇・バラ】。
筆者は今までビオラやペチュニアなど季節のお花を育ててきたのですが、最近ハマっているのがバラです。
近くのバラ園やご近所さんのお庭で豪華絢爛に咲き誇るバラの美しさに、自分も育ててみたいな〜と思うようになったのですが、インスタなどで「このバラが可愛い〜」と思っても近所の園芸店では売ってなくてガッカリしたことも。
そこで、最近は気になる苗はネットでチェックして、多少高くても・多少送料がかかってもほしい苗は買わなければいけないと思うようになりました…
バラというと”育てるのが難しい”というイメージがあったのですが、色々調べる内に、肥料や殺虫剤・消毒液などを駆使しながら、うまく付き合っていくことで自分でもバラを育てられるかも!と思って最近バラを集め始めたので、おすすめのアイテムもシェアしていきたいと思います。
バラ苗木の種類について
日本で流通しているバラの苗木はミニバラを除くとほとんどが接木苗となっています。
品種改良を繰り返したバラをより丈夫に育てるために日本の気候にあって強健に育つ「ノイバラ」に接木して育てる方法です。
接木作業は、12月~2月頃に行われて養生したあと翌4月頃に届けられるのが「新苗」で、新苗は産まれたばかりの赤ちゃん苗ということになります。
大苗(初心者向け)
大苗とは、つぎ木をしてから農場で1年間育てられたバラ苗のことで、「2年生苗」と呼ぶこともあります。
肥沃な畑で1年間育てられている苗なので、根が太く、枝もしっかりしており、植えつけ後もだいたい順調に育つのが特徴です。
一般的には、11月下旬から出回るようになります。
鉢は8号以上の大きさが必要です。庭や生垣に植える場合は、隣の植物と最低でも50cmは距離を空けて植えましょう。
こんな人におすすめ
- バラを初めて育てる
- バラ栽培に慣れていない
- 手入れに時間をかけられない
- 早く立派な花を見たい
新苗(中級者向け)
新苗とは、その年の冬につぎ木をしたばかりの苗木のことです。背の高さは40cm~50cmで、根も枝も細いです。一般的には4月から出回るようになります。
プラ鉢は水切れを起こしやすいので、遅くとも3日以内には植えつけをする必要があります。新苗が出回る時期は、葉や蕾が出て根が動くため根っこ部分を触らないようご注意ください。鉢栽培ならば8号以上の大きさが必要です。
庭や生垣に植える場合は、隣の植物と最低でも50cmは距離を空けて植えてください。周りに植物があって日光が当たりにくい場合は、鉢である程度大きく育ててから、12月~2月の根の休眠期に地植えにされることをおすすめします。
こんな人におすすめ
- バラ栽培に慣れていて安く手に入れたい
裸苗(上級者向け)
「裸苗」とは、大苗と同じくつぎ木をしてから農場で1年間育てられたバラ苗のことで、「2年生苗」と呼ぶこともあります。ただし、「大苗」のようにプラスチック鉢に入っておらず、根がむき出しの状態で届きます。
根が太く、枝もしっかりしているので、植えつけ後もだいたい順調に育ちます。ただし、「大苗」のようにプラスチック鉢に入っていないので、届いたらスグに鉢、庭、生垣に植えつけていただく必要があります。
バラ苗は、必ず根を乾かさないよう注意してください。それだけ気をつければ、春から花を楽しむことができます。
裸苗は管理が難しく、ホームセンターや園芸店の店頭で売られることは滅多にありません。主にネットショップで購入することができます。
こんな人におすすめ
- 荷物を配送当日に受け取れて、スグに作業ができる
- バラ栽培に慣れていて安く手に入れたい
バラ苗が買える通販サイト
京成バラ園芸ネット通販 – バラ苗・鉢バラ・ガーデニング資材の通信販売
バラ苗やバラ関連グッズの通販ならコマツガーデンオランラインショップ
バラ通販、ネット通販 – David Austin Roses Japan
バラを植え付け・培養土について
バラの植え込みに使う土は、すでにお持ちであれば花を育てる市販の培養土でも構いません。
ですが新しく土を購入するのであれば、バラ専用の土を使うことをおすすめします。
基本的には「バラ専用培養土」と記載があるもので、できれば重さのある土を選びましょう。赤玉土が多く入っているものは保肥力が高く、肥料をたくさん必要とするバラにあった土だと思います。
市販の培養土に赤玉土を足すのもおすすめ!これはほかの草花の栽培でもいい効果があるので買っておいてもいいかも♪
個人的に好きなのは、マイローズの培養土ですが、どのメーカーもバラ栽培に合うように作っていますのでお好みで選んでみてください^^
バラ苗におすすめのプランターはこちら
バラの肥料
肥料は、施すタイミング別に、次の4つの呼び方があります。
四季咲き性品種と一季咲き性品種とでは施肥の回数が異なり、バラ専用の肥料もあります。
元肥(もとごえ)
植え付け時にすべてのバラにやります。固形の発酵油かすなどを施します。
寒肥(かんごえ)
12〜2月に、すべてのタイプのバラにやります。固形の発酵油かすなどを施します。
お礼肥え(おれいごえ)
5月下旬〜6月下旬(春の花の開花後)に、鉢植えのバラと四季咲き性品種と若い苗にやります。成株になった地植えの野生種や一季咲き性品種には必要ありません。固形の発酵油かすなどを施します。
追肥(ついひ)
8月下旬〜9月上旬に、四季咲き性品種と若い苗にやります。成株になった野生種や一季咲き性品種には必要ありません。固形の発酵油かすなどを施します。
鉢植えのバラでは以上の肥料のほかに、定期的に液肥を施すとよいでしょう。
おすすめはこちら
ブリリアントガーデンはバラのアブラムシを殺虫する、殺虫剤入りの液体肥料です。
バラの病気予防&害虫対策
うどんこ病
春から初夏、秋に発生します。新しい枝や若葉が、白い粉をかけたようになり、進行すると茎や葉がねじれたように萎縮します。放置しておくと全体に広がって枯れることがあります。
対策⇒殺菌剤または納豆菌などでの防除。
黒星病(黒点病)
主に梅雨明け頃から発生し、バラの葉に黒い斑点ができます。黒点病にかかった葉はやがて黄変し、落葉します。落葉が著しいと光合成ができず、株の生育が悪くなるので夏以降の花が咲かなくなることがありますが、肥料などをきちんと施していて株自体に体力があれば、新葉が再び芽吹いてくるので、枯れることはありません。
対策⇒株を丈夫に育てておく。発生してしまい気になる場合は殺菌剤などで防除。
害虫対策
害虫がついてしまったときに使うスプレーは、虫に耐性がつくことを防ぐためいくつかの種類をローテーションで購入することをおすすめします。
植え込み時に使う虫除け目的の薬は「ベニカxガード粒剤」がおすすめです!
粒剤の殺虫剤は、オルトランが主流なので、まだ使ったことがない方も多いかもしれませんが、こちらのお薬は虫を避けるだけではなく、株そのものをしっかり育たせてくれ、病気になりにくくしてくれる効果があります。オルトランをお使いの方は使い終わられたらベニカの粒剤にすることをおすすめします〜
ただ、粒剤タイプは効き目が出るまで時間がかかるので、即効性求めるならこちらがおすすめ!
その他おすすめアイテム&園芸資材
バラ苗を管理するのは、通気性のいいスリット鉢がおすすめ!
見た目を可愛くしたい場合は、スリット鉢より一回り大きいサイズの鉢を鉢カバーとして被せて使いましょう!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、バラ初心者におすすめのバラ苗が買えるサイトや園芸資材をご紹介しました!
バラはマニアが多く、人気のブランド苗などは即完売してしまうことが多いです。
しかも大量入荷や再入荷することもなかなかないので本当に一期一会。
気にいる苗があったら多少高くてもゲットしておくほうが後悔しないですよ(買い逃してめちゃめちゃ後悔した女です)。
この記事が「バラを育ててみたい」と思っている方のお役に立てると嬉しいです!
【番外編】バラの品種について
バラの品種は大きく分けて、モダンローズ(ハイブリッド・ティー・フロリバンダ・ミニチュア系・修景用バラ・ツルバラ)・スタンダードローズ・イングリッシュローズ・フレンチローズ・オールドローズなど何種類にも分かれています。
興味がある方向けに、ポピュラーな種類をご紹介します。
モダンローズ ハイブリッドティー(HT):
四季咲き性を持ち、豪華な大輪系の花を咲かせる。
完成された花形と樹形を持ち、色のバリエーションが豊富。
花径10~15cmの香りの強い品種が多く庭植え(露地植え)向き。
モダンローズ フロリバンダ(FL):
中輪咲きで、花束(Floribaunda)のようにガーデンを彩る。
一房に何輪もの花をつけ、よく咲き利用しやすい。庭植えにも花鉢でも生育可能。
花径5~11㎝程で花付きがよいため、花で株が覆われます。
多くの品種は房咲きなので、花が次々と咲き花持ちが良い。
モダンローズ ミニュチア系(Min):
花径2~5㎝の小さなかわいらしい花を次々に咲かせてくれます。
品種によっては花持ちの良いものもあり楽しめます。
場所をとらないので鉢花としての管理に適しています。ベランダなどでの生育も可能です。
モダンローズ ツルバラ(CL):
枝がつる状に伸びる特性をもっています。
アーチ、フェンス、トレリスなどに巻きつけ立体的に仕立てることが可能。
花をたくさん咲かせて楽しむことができます。
モダンローズ 修景用:
手入れが少なく、丈夫に育ちます。
耐寒性、耐病性があり幅広い環境に適します。
樹の大きさや四季咲き性などは品種によって大きく異なりますので、用途に合ったものをお選びいただくことをお勧めします。
イングリッシュローズ(ER):
オールドローズの花形と香りを受け継ぎ、四季咲き性と強健な性質を備えたデイビット・オースチン作出のバラ。
イングリッシュローズは押し並べて、自然に低く茂る性質をもっており、混植のボーダーやガーデンに理想的な品種です。
フレンチローズ:
フランスのデルバール社やギヨー社などの育種会社が作りだしたバラを総称してフレンチローズと呼んでいます。
オールドローズのような花形と香りを持ち、四季咲き性の強い品種が多いので、最近注目されています。
もちろん、耐病性にも優れ育てやすいバラです。
オールドローズ:
モダンローズにはないおだやかな花色や豊かな香りを持ち、半つる性が特徴です。
多くの品種が一季咲きですが、耐寒性と耐病性に優れている品種です。
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